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彼と心と体と。

第5章 3

拓海は公園で待っていた。
近寄ると拓海の匂いがした。
秋の空は高い。


隣に座って、何を話したのか。
今はもう忘れてしまった。

懐かしい。
この感じ、懐かしい。



あたし、拓海が好きだった。
きっと、ずっと。





「いいよ、前みたいなことないなら」



本音だった。
あたしはまた、拓海の彼女になった。

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