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彼と心と体と。

第38章 本当の終わり


それは本当に突然で。
あたしは自分の目を疑った。
何かの間違いだと思いたかったから。




帰りに寄ろうかと思い、いつものようにメールをした。

いつもより無愛想な返事。
さらにもう一件届いた。

それは、あたしたちの終わりを意味した。





"彼女ができた"





この言葉の裏にある言葉を想像できるのが悲しい。

まただ。
また、拓海はあたしを置いていった。
また、突然いなくなった。



ついこの前まで、笑いかけてくれていたのに。



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