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彼と心と体と。

第39章 離別


キスマークをつけるのは、ちょっと楽しい。

なんだか手に入れたばかりのおもちゃで遊ぶ、子供のようだと思った。



隼はぎこちなくだけれど、あたしと同じように首筋を舌でなぞった。

ぎこちなさ、初々しさが伝わる。
久しぶりの感覚が心地いい。




立ち上がって、またあたしを抱きしめた。
高く感じる背は、本人曰くあまり伸びていないらしい。



「おっきい」



笑って見上げると、隼も笑って言った。



「ちいさい」

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