テキストサイズ

彼と心と体と。

第39章 離別


拓海しか知らない女の子じゃないよ。

他の人と交わることも知ったんだ。



あたしと交わるとき、何考えてたの?
好きでもない人と交わりたがるときは?
教えてよ。

あたしはなにもなかったよ。
ただ必死に相手に合わせてるのに、相手が見えなかった。
空白のセックスに意味なんてあったの?


手を握ると、優しく握り返してくれる。
抱きつくと抱きしめてくれる。
笑うと微笑んでくれる。
目が合うとキスをくれる。



拓海、あたしはずっと待ってたよ。
気長くても、さすがに疲れちゃった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ