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彼と心と体と。

第2章 交


拓海は目が綺麗だと思う。

まつ毛はまっすぐだけど、切れ長で。
瞳は澄んでいる。

この目は何を見てきたんだろう。




「なに?」

「なんでもないよ」



拓海は一緒に居ても、あたしに構わない。

好きな女じゃないからか
女だと思ってないからか
どうでもいいやつだからか
実際どうなのかはわからない。

何も話さない訳ではない。
でも優しくはされない。

ただ、体だけが求められる。


感情は、要らないのだろうか。

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