僕等の恋愛事情
第6章 気持ち
「お前に何がわかるんだ」
「なんもわかんねーよ」
那智は息をととのえて俺を真っ直ぐ見て言った
「お前こそ真里をなんだとおもってんの?」
「は?」
「真里の死をそんなに軽く見てたんだな。なんとも思ってないんだな」
「……せー」
「最低だよ、お前」
「うるせー!!!!」
俺が叫ぶと那智がびっくりした顔をした
そして俺は言ってしまったんだ
「俺はずっと好きだったよ」
もう隠すことはできないと思ったんだ
今は亡き君。
大好きだったよ
那智は終始びっくりした顔をしていた