僕等の恋愛事情
第8章 嫉妬魔
―――――――
「かわいそうだよね…まだ中学生なのに…」
「中学校生活もはじまったばかりだよ…」
そう。あれはまだ暑苦しくなるちょっと前の季節
ある日、1人の少女が亡くなった
忘れもしない、6月--日月曜日
学校ではざわつきがたえなかった
亡くなった加藤真里ちゃんって子知らなかったけど
中田那智くんって子と付き合ってたんだって
3年ぐらい。
中田那智くんはスゴイ人気だったけど茅は興味がなかった
さー君にしか興味がなかったから
だからその日の放課後、走ってさー君のところへ行った
「さー君さー君!!」
「どした?」
「さー君は死なない?」
「死なないよ」
「本当に?」
「うん、本当に」
さー君はそう言って茅を抱き締めたの
さー君に抱き締められたらスゴく安心するの
まだ付き合ってから日は浅かったけどラブラブだった