先生。
第3章 ◯ 黄色い朝食
「どうしよっかなー」
「きゃっ」
ふいに顔をつかまれ、くるっと半回転させられた体。
急にアップで現れた拓の顔に、思わず胸が高鳴る。
「おねだりしてよ。可愛く。」
「なっ」
「気持ちよくしてって、おねだりして。」
「そ、そんな恥ずかしいのできな…」
「じゃーさわってあげない。気持ちよくしてあげない。」
右の口角だけきゅっとあげる、拓がわたしをいじめるときの独特の表情。
この顔をするときは、心底ドエスな拓のときで
なんだか逆らっちゃいけないような、服従せずにはいられないような、そんな気分にさせられる…。
「言ってよ。」
拓の顔が近づく…
「……。」
そんなに見つめないで…
「いってみたくない?」
目が離せなくなるから…
「……」
お願い…
「天国に、さ。」
あなたに堕ちてしまう私を許して。
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