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ポーカーフェイス

第6章 宣戦布告

「千里?」


小さく名前を呼ぶと、ピクッと眉毛が動いた。


「・・・んっ・・・棗・・・?」


どうやらがっつりまじ寝をしていたようで、状況が呑み込めない様子。


「みんな移動したみたい。私達も6時間目は出なくちゃ」


私はスッと立ち上がり、身だしなみを整える。


「・・・あ、そーだった。・・・てか棗?ちょーいい眺めになってるよ?」


「え?」


何か見えるのかと思い後ろを振り向くと、壁に寄りかかり私を見上げる千里。


ニヤッとスケベ心が混じったような笑い方をしていた。


・・・嫌な予感がする。


「み、見えてた・・・?」


「いーや?ギリ見えてないけど、太ももは丸見えだった。残念」


・・・危ない危ない。

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