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ポーカーフェイス

第7章 夢覚めて

私と渚は訳あり姉妹。


大学生と高校生の姉妹が2人きりで高級マンションに住んでる時点で、いろいろとおかしいかもしれない。


私達の父親は、早川グループの総帥、早川 秀(ハヤカワ シゲル)。


つまりはお金持ちである。


実際、中学までは私立のエスカレーター式の学校に通っていた。


父親は、完璧主義の人間だった。


私と渚にもそれを求めていた。


だから、渚もかなり頭がよく、私と同様に全国模試の上位常連だった。


渚の方が出来はよかった。


頭のよさなら私の方が上だけど、人間性は渚の方が優れていて、父親も気に入っていた。


私はただ頭がいいだけの、出来損ないらしい。

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