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疑惑?ホモセクシャル

第2章 疑惑

「…実は…。」

私は事の一部始終を優に言った。

最初の方は合鎚を打ってくれたけど、ある一点から表情が急変した。

まるで、そんなの信じられないとでも、言っているような顔つきになった。


「…それって本当?」

優はやっぱり信じてくれてないみたい。

「場所は?」

「えっとぉ…1-3の一番前の、左から三番目の席とその後ろの辺りに先輩たちがいたと思う…」

「…素直に自分とあなたの席です!って言えば良いのに…」

笑いを堪えてるような口調でそんなことを言われて腹が立った。

「だって…私の席でそんなことがあったなんて思いたく無いもん!」

席に座る度にそこで何が合ったか思い出してしまうような気がした。

だからあえてそう言ったのに…。


しばらくして、優が急に真面目な顔をして言った。


「さっきの話って本当に本当になんだよね?」


「うん」


「じゃあ証拠は?」

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