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疑惑?ホモセクシャル

第8章 高田先輩

『…やめろよっ!聞いてるのか、高田っ!』
齋藤先輩が、画面の中で叫んでいた。
顔が、微かに赤い。

『静かにしてくれないと、誰かに聞こえるかもよ?』
『………っ』

齋藤先輩は手を後ろに縛られていて、壁にもたれかかっていた。
私が見たあの後、移動したのかな…?

『それに、この状況、さっきみたいに誰かに見られたらどうするよ?』
『ちっ……』

ふと、静かになった。
聞こえるのは、運動部の威勢のいい掛け声と…微かに、何かが振動する音が聞こえる。
マナーモードにしてる、携帯みたいな感じの音。

ふと、その音が少し大きくなった。
と同時に、齋藤先輩が顔をしかめた。
先輩の息が荒くなる。

『こんなことしてるの誰かに見られたら、ただ事じゃ済まないよな。』
そう、ニヤニヤしながら高田先輩が言った。

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