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赤い印

第12章 過去形・現在形・未来形

「じゃあ、次の英文、佐倉さん」
「え…はい…」

立って教科書を棒読みする。

「はい、さすが。よろしい。」
眼鏡をかけた人の良さそうな
男の教師が笑う。

「ねぇ、杏樹ちゃん」
後ろからシャーペンで突っつかれる。

「何でそんなに発音いいの?
 帰国子女とか?」
「ううん。そういうのじゃないよ。
発音良いとか、
自分じゃちょっとわかんないや。ごめん。」

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