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赤い印

第12章 過去形・現在形・未来形

二時間目の英語が終わる。

背伸びをすると一気に体の力が抜けた。

「杏樹」
呼ばれて振る向くと、
那貴が手招きしていた。

ドキンと胸がはねる。

「どうしたの?」
「英語の教科書貸して?」
「うん。」

席から教科書を持ってきて渡す。
「悪い。感謝。」
「めずらしいね那貴が忘れるの」

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