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赤い印

第4章 波乱の部活時間

「何?」
悪びれもなく、むしろ普通で
私は言葉に詰まる。
「いいえ…これ、紅茶…」
「あ~うん。ありがとう」

その時、部長の前髪からレンズ越しにとっても優しい目が見えた。

「顔、真っ赤」
部長に言われて右手で頬に触れると沸点に達していた。

「部長!杏樹!引っ付きすぎ!」
那貴がそう叫んで、
頬の温度は一気に元通りになった。

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