
空に咲く花
第4章 複雑な気持ち
二人が部屋に入ると
バタン ドタドタ
と物音が聞こえた。
「あっ...そんな...
ここ台所よ?」
「大丈夫だよ」
そう男が言うと
また母親は喘ぎだした。
梨菜はいつもの事で
慣れてしまった。
母親からすれば
父の存在なんて
そんなもんなんだ。
「あぁんっもっと...
もっと気持ちよくして」
「俺と幸せにならない?」
「あっん?幸せ?はぁっん」
「俺...お前となら...」
「あっ私も貴方と二人で
幸せになりた...あんっ」
梨菜はもう我慢
出来なかった。
ドアを思いっきり
蹴り開けて台所に
向かった。
