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初恋

第12章 クリスマス

ほとんど会話を交わさなかった

電車にのって降りてそこから自転車で帰ったょね

貴方はとても優しかった

なにか聞いてくる訳でもなく傍にいてくれた

でもね気付いてたょ?

貴方が泣きそうな目をしていたこと

自転車に乗るときいっつも後ろに乗せてくれるょね?

この日もいつもみたいに後ろに乗せてくれた

私は貴方の後ろに乗るのが大好きだったの

会話は交わさなかったけどでも少し元気になれた

貴方は私にほとんど触れてこなかった

貴方なりの優しさだょね?

優しさを感じて貴方の後ろでまた泣いた

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