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お、お兄ちゃん…?

第31章 イラスト




母「え!?作品展に出たの!?すごいじゃない!」


私「たまたまだよー」


父「あむは昔から絵がうまいからなぁ」


私「そんなことないけど」

兄「調子にのりやがってっ!何が、そんなことないだ!そう言って『いやいや、本当にうまいよ、すごいなぁ』てきな、誉め言葉をおいしくいただこうとしてるんだろっ!!」



私「はぁ?」


兄「そこまで言うなら勝負だ!このフィギュアをうまく書けた方が勝ちな!!」


私「そこまでもどこまでも言ってねぇよ…てゆうかやらないからそんなめんどくさいこと」



兄「ふっ、それはあれか?『お兄ちゃんと勝負なんてしたら絶対負けちゃうモンやだモン!』←裏声、と言うことか?」


私「そこまで言うならやってやるモン!お母さんとお父さんは審査員だモン!」


母・父「…はい」



―数分後―



兄「できたモン!」


私「私モン!」


母「どれどれ」

父「………」



母・父「どっちもダメ」


兄・私「何でっ!?」


母「だってあむのは、怖い…リアルに書いてどうするのよ、なんか影とか多すぎて日本人形みたい…」


私「美術5なのに…」



兄「はっ、これじゃあ勝負はこっちのもんだモン!」


父「お前のは論外だ、なんだこれ?バカにしてんのか、幼稚園児並みだぞ」



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