お、お兄ちゃん…?
第32章 井戸
母「久しぶりにお墓参り行きましょうか?」
父「そうだな、暇だし」
私「私もいく、暇だし」
兄「ちょっ、何いってんの!?夕方よっ!?今から行ったら夜になるぞ!?」
私「じゃあ、お兄ちゃんはまってれば?」
兄「俺を一人おいていく気かっ!?この悪魔めっ!」
私「お前の頭は悪魔に取りつかれたのか?」
―数十分後―
兄「やべーよこれ、めっちゃスリルなんだけど、」
私「何でついてきたんだ」
兄「だって、皆行くってゆーからさぁ」
私・父・母・兄←お参りをする
母「よし、じゃあ帰りはどこかによっていきましょ」
父「今日は外食だな」
私「やった!早くいこー!」
兄「よし行こう、今すぐ行こう、もう真っ暗だよ?早く行こうぜ…うわああっ!!」
私「いきなり大声ださないでよっ!!」
兄「だってほらっ!見てみろよ…」
兄←井戸を指差す
私「あれが何?」
兄「めっちゃ怖いっ!ヤバイッてっ!!俺そこ通れねぇっ!」
父「馬鹿馬鹿しい、先行ってるぞ」
母「車にいるから早くきてよ?」
私「え!?なんで私まで!?お兄ちゃん早くしてよ!」
兄「バカ言ってんじゃねーよっ!!」
私「来るときは大丈夫だったじゃん!」
兄「目瞑ってたから大丈夫だったの!!お前見てみろよあの井戸…完全にあの人の住みかじゃん、もう絶対きっと来る〜って歌いながら出てきちゃうよっ!?」
私「ついでにつれていってもらえば?」
兄「何を言うっ!?」
私「めんどくさいなぁじゃあ、私が歩くからお兄ちゃん目瞑ってついてきて」
兄「おう、頼むわ」
私←歩く
兄「……OK?…通りすぎた?ねぇ!大丈夫?……聞いてる?答えて!……おい、てか、本当にこれあむか?」