テキストサイズ

し ず く

第13章  夜


あなたに逢えない夜は嫌い


あなたが居ない夜はとてつもなく長くて

このまま、朝が来ないんじゃないか

ってくらい永くて



あなたに触れたくて伸ばした腕は

夜の冷たい空気に当たるだけ


握りしめたケータイも

意味が無くて




このままあなたが

どこかに行ってしまいそうな気がして

1人頬を濡らした静かな夜



ストーリーメニュー

TOPTOPへ