
先生が教えて。
第15章 気持ち
キーンコーンカーンコーン
ガラッ
「授業始めるぞー」
き
た
先生の口元をみるとやっぱり昨日の傷が。
痛そうだなぁ…
私も痛いけど!
先生も…
傷が痛む度、私の事思い出してたりするのかな…
って、まるでそれじゃあ私まで…。
「小鳥遊」
あーもう、こんなんじゃ授業に集中できないじゃないの!
「小鳥遊」
みんなに怪しまれたり…、
しないかな…?
「小鳥遊!」
パシッ
「いったぁ…」
神田に頭をノートで叩かれ、我に返る。
みんなの笑い声が聞こえる。
「えっ、えっ?」
「小鳥遊、お前さっきから何回も呼んでるのにずっと上の空だろ。今日の授業、当てるから覚悟しておけよ。
それと罰として今日の放課後、先生と一緒に冊子作りの手伝いをする事!」
