先生が教えて。
第27章 再会
裕太と同棲し始めたのはちょうど一年前。
あれ以来私達はまた付き合い始めて高校を卒業後、大学も同じ所に行き、成り行きで同棲するような形に。
この付き合いに愛があるかはわからないけれど、これが私の運命なんだと思い難無く受け入れた。
でも、少なくとも裕太は私を物凄く大切にしてくれていて愛されている感じもした。
私も精一杯それに答えてるつもりだったけど…。
やっぱりまだ、心の片隅に残っているあの人の面影が私を縛るのだった。
裕太とはキスもするしセックスもしている。
裕太は私を愛す。
私は裕太を受け入れる。
でも…。
裕太に返してない。
だってこの愛しい気持ちを上回る人は総司以外にいないのだから。
総司以外の人にドキドキしたりしない。
裕太には申し訳ないけれど、私はまだ総司を心の何処かで思っている。
まだ私の薬指にはまったままの指輪。
裕太には内緒。
せめて総司を忘れない様に。