先生が教えて。
第6章 理性
危なかった。
もしあのまま流されてたら…
きっと取り返しのつかない事になっていただろう。
「フッ、真面目だなぁ…」
「もっ、もうあんなこと辞めてください!バラしますよ!?」
「それは困るなぁ…
でもさ小鳥遊、気持ち良かったんじゃないの?」
「そ、そそそそんなことないです‼」
「あれ、っかしーなぁ…
さっき触った時、たしかに濡れてたしなぁー。しかも喘ぎ声が聞こえたような…」
先ほどの行為を思い出し、体が熱くなる。
でもあれは絶対にしょうがない。あんな所無理やり触られて感じない女なんていないんだからっ…!
「とっ、とにかく‼今後私に関わらないでください!!」
バン!
扉を乱暴に開け、廊下を走る。
しばらくして後ろを振り返ると…、大丈夫。追ってきてないみたいだ。
「はぁ…はぁ…」
早まる鼓動と、体の火照りは冷めなかった。