先生が教えて。
第9章 大切な
「はっきり言って、さっき久し振りにあった裕太に凄くドキドキしたんだ。好きなのかなって思った。
裕太は凄くかっこいいよ。私の自慢の幼馴染」
「はぁ…、もうわかったよ…」
「………ゆう、「チュッ」
私の唇に一瞬だけ触れたのは、裕太の唇。
「…俺をフったお返し。
これでプラマイゼロな。
愛梨は俺の…
大切な幼馴染だ」
私の顔が蒸気していくのがわかる。
「んもー!
裕太ったらー!」
「あはは」
私達はまたケタケタと笑った。
でもわたしは見逃さなかった。
大切な幼馴染の泣きそうな横顔を…。