私のはぐるま
第4章 うらぎり
優南の脳内にハテナが飛び散った。
こないだ別れた彼女が奥さんだったの?
それとも別れた彼女とは別に奥さんがいるの?
私はなんなの?
優南はぼうぜんと立ち尽くした
。
「俺、いったよね?後悔するかもよって。優南がしないもんっていうから連れてきたけど?」
「そうだけど・・・こんなの・・・ひどい」
「ちゃんと断りいれたじゃん」
優南は目にいっぱいの涙を浮かべている。
すると勇が近づいてくる。
「こないで!」
そんな言葉を無視して優南を壁まで追い詰める。
優南の両手をつかみ強引にキスをする。
「イヤ!!!辞めて!!!」
「あんなに気持ちよさそうにしてたじゃん。俺優南の気持ちいいところ全部知ってるよ」
「どいて!帰る!」
所詮女の力は男の前では無力だ。
ふわっと身体が浮きベッドに投げられる。
馬乗りになった勇が優南の服をどんどん脱がす。
「もう辞めて、離して!」
一瞬勇の力が緩んだ次の瞬間身体が反転しベットに顔面を押し付けられ後で手を縛られる。
真っ赤な太いロープで容赦なく縛り上げる。
「辞めて!離して!」
「そうはいかないよ、彼女と別れたのは優南の為だもん」
「奥さんいるでしょ?関係ないじゃない」
「奥さんと彼女は違うよ」
「ふざけないで!」