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私のはぐるま

第5章 解放

慌てて優南の腕を見る。


注射の跡。



「あいつ・・・」



どんな薬物かは、容易に想像できた。



すると優南が思い出したかのように、震え始めた。



「優南!?おい、しっかりしろ!」




「もっと・・・もっと・・・苦しいの・・・頂戴・・・勇さん・・・」




哲也は優南を強く抱きしめた。



「俺がそばにいるから、我慢しろ!」




暴れる優南を強く抱きしめて、寝ずに優南を拘束した。



優南はいつしか力尽きて眠った。





どっと疲れた勇も、いつしか眠ってしまっていた。

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