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苦い蜜

第7章 秘密のカンケイ


こんな関係になってから、なんとなく、お互いに距離をおくようになった。

昔は当たり前だった一緒に帰るという行為も、タバコを吸う、だなんて、俺の見え透いた嘘ではぐらかしている。


「…帰るか」

昨日、えみに いつまで続けるの と言われたが、そんなことは俺にもわからない。

えみが俺に従う限り、きっと俺はえみを呼び続ける。

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