君がいるから
第5章 新たな悩み
「寝れなくなるくらい考えてもらえる奴なんだね…どこのどいつだよ、そんな幸せな奴は…(笑)」
「藤さん…」
「でも…悪い奴だね…こんなに悲しそうな顔にさせるなんてさ…」
おさまってた涙がまた出てきてしまう…
「ほらね…泣いちゃうくらい好きなんでしょ?うらやましいよ…ったく…」
「ごめんなさい…」
謝るしかない私は
優しい藤さんにひたすらごめんを言う
「好きだって言ったの?」
「ヒック…言って…ない……」
「向こうは…?」
「好きだって…」
「なんだよそれ(笑)悩むこと…ないじゃん」
「そうだけど…ヒック」
「え?もしかして…不倫!?」
「違うよ!!そんなんじゃ…ないよ」
鞄の中の携帯が突然鳴った…
表示の『相葉雅紀』の文字に驚く…
出れないでいると
隣の藤さんが不機嫌そうに出なよ…と言う
「いいんです…」
「気にすんなって…てか…おれがいたら話しにくいか…(笑)」
ちょっとのコールで切れてしまい
車中に沈黙が続く
「送ってくれて…ありがとう」
「いやいや…こっちこそ…悪かったね」
「じゃあ…」
「おやすみ!」