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君は俺の生徒

第2章 斎藤神奈



【自分でもね、馬鹿馬鹿しいって分かってるの】


斎藤は悲しそうというより、自分ではない誰かの話をしているようだ。



【でも…好きなの】



【中谷が好きなんだ】



斎藤は下を向いて、すこし笑った。



俺は黙って聞いているしかない。



彼女は本気の恋をしている。

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