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オタクのペット

第16章 御主人様のために

お肉を混ぜてパンパンパァ~ン♪

パンパンだって、エロいなぁ。

と、永田とのエッチを思い出してニヤニヤする。

ハンバーグは焼き時間と火加減がポイントなんだよねぇ。

こういう細かい事は、大っ嫌いだから誰か代わりにやってよ!なんて、思っても今の私には永田しか頼る相手がいない。

頼るべき相手のために作ってるんだから、頼める訳ないっての。

…やや中火の弱めね。

「オッケー!」

その間に洗い物して。

一切、作った痕跡を見せたくないからね。

キッチンをきれいに片付ける。

「掃除も洗濯も大嫌い」

掃除も洗濯もきちんときれいには出来ないけど…何だろう…してあげたいって思える。

当たり前の事を当たり前みたいに、永田は思わずに必ず何かで私に返してくれるから。

また、やってもいいかなって思えるっていうか。

やれない事は、逆に気が付いて黙ってやってくれるの。

だから、自分もやらなきゃって思える。

釣り合いを上手に取ってくれてる事が伝わるから。

自分の頑なな意思だなんて、時々消えちゃうの。

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