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オタクのペット

第8章 これが俺の洗礼だ

うるさいって…でも、凄くキモチよさそうな顔してる。

「おまえ…これで…俺意外の男のを…入れさせたら…」

ユサユサと揺れる永田に、また私から言ってやった。

「ブッ飛ばす?」

すると、また私の口唇に微かに自分の口唇をかすめて、感じながら言った。

「…ブッ殺す」

何で?

何でそんなに真剣な目をして言うの?

彼氏でもセフレでもない、他人の私に。

「どうして…」

その言葉の後、すぐに私は口唇を塞がれた。

「んっ…うんん…はむっ…んうう…」

永田は、広がったままの私の指先に、自分の指先を絡めてきた。

あれ…。

何か違う…。

キスの仕方が、舌の絡め方が、何かさっきと違う。

優しい…。

絡まった指先と、口唇と、下の方も、繋がっていて。

顔に吐息が当たって、見つめ合って。

永田の心臓の音と揺れが、私の心臓に触れていて。

セックスがキモチイイんじゃない。

本当の意味で、人の温もりを間近で体感して、人の優しさがキモチよくて。

心が感じる。

「…これが…永田の…洗礼なの?…」

私が呟くと、

「そうだ…これが俺の洗礼だ…」

永田は、また腰を激しく動かした。

「…あっ…あぁっ…あぁん…あっ…」


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