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オタクのペット

第8章 これが俺の洗礼だ

「永田って私の事、好きなんだよね?だから、私も永田を好きだって事に、やっと気が付いたの。アハハ☆」

「おい、ちょっと待て」

永田はバサッと起きる。

「勝手に決めんな」

「好きじゃなきゃ、こんな事求めないでしょ。明らかに」

私は微笑んだ。

「……」

「洗礼で晴れて恋人同士になった。永田の思いに添う事ができたって訳でしょ?アハハ☆」

「アハハじゃねぇぞ。ざけんな、ボケ。勘違いすんな、チクショー!」

照れてる照れてる。

「意味分かんねぇな、コイツ。頭がパニクるだろが」

永田、動揺しまくり。

ふふふっ…ぬははっ…ブッハハ!

「うけるー!」

「名前のある関係なんて、どうでもいいわ。いいか、おまえ俺と住むって事は俺に忠誠を誓うという事だぞ。笑ってられるのも今のうちだ。犬や猫みたいに飼い主の俺の言う言葉は絶対だからな。聞けボケ!」

ド突かれても知るか。

私は腹を抱えて笑った。

「トシコは俺のペットだ」

「あぁっ?なんだってぇ?」

私は耳に手を添えて、永田の肩に軽々しくもたれた。

「私はオタクのペットだって?」

「そうだボケ」

永田の怒った顔ってば、超可愛い。

「ニャンニャン♪永田様ぁ♪私は永田様の言いなりです♪」

ふざけて、猫のふりして永田の乳首を摘まんでやった。

「クッソてめぇ!!!」

声をひっくり返して暴言を吐いて、

「コイツ、もう一発ブチ込んでやる!」

私は押し倒された。

「だけど、その前に、ちょっと休憩…」

永田は私の胸にまた、あの時みたいに顔を埋めて目を閉じた。

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