ドリームSEXカフェ
第24章 ストーカーの標的
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私は…ゆっくり…
目を開けた…
カウンターの席に…ポツンと座る私は…
もう一度、目を閉じ
大きく深呼吸した…
『…あんな子に…私も勝彦も、めちゃくちゃにされて…たまるもんか!!!』
コトン…
オーナーは私の前にブラックコーヒーを出してくれた。
『…盗聴は犯罪です。
取り付ける時、わざわざ…手袋はつかいませんよね。見つかった時、不自然ですしね…
警察に渡せば…
指紋、購入先の情報はすぐ割り出せるでしょうね…』
オーナーの言葉に…
私は…背中に鳥肌が立った…
漣香を…法的に裁ける…
私は…コーヒーを飲み干した…
オーナーは微笑み…
『…強い女性は…嫌いじゃないので』と、つぶやいた…
『私もです。』
私はカフェを後にした…
来た時とは気持ちも、顔立ちも…
違う自分が誇らしかった
『私は…負けない』
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