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こころのパズル

第2章 仲間

「ねぇ瞬…?」

「ん?」

「あたしたちって…
なんで別れたの?」

「……フラれたオレにきく?(笑)」


「ご、ごめん!
ただ…」

「ただ?」

「今、こんな風にあたしと一緒にいて、
瞬が…嫌なおもいとか、してないのかなって…」

「そんなこと気にしてたの?」
「だって…」

「変わんないね。」

「え?」

「そやって人のことばっかなとこ。珠美らしい。」


あたしらしい。


初めてだった。

記憶がなくなって、
あたしがあたしだってわかんなくなって、
不安で怖くて…


あたしらしい。


この言葉は、魔法みたいに。
あたしの中にふわっと染み込んだ。


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