こころのパズル
第6章 変化
「入るよ…
…っっ!」
たまみちゃんの返事をまたずに部屋のドアを開けた
そこには
下着姿で鏡をみつめる
たまみちゃんがいて…
「…葉山…瞬にやられたの?」
カラダ中に
爪の後と無数の小さくて赤い痣がある
「…ないで…
見ないで!!!」
「たまみちゃん!」
部屋から押し出そうとするたまみちゃんに
力一杯抵抗して、
たまみちゃんの手首を掴む。
「離して!」
くっくりとわかる、
押さえ付けられたであろう手形の痣…
あいつっ…!
「瞬は…!瞬は悪くない!」
ほら、いったじゃん、
あいつはダメだって。
冷静な自分と
怒りで震える自分。
どっちが、ほんとの気持ち?