ふわり。
第18章 青空
大好きな君はこの空を見ているだろうか?
雲ひとつないこの空を見ているだろうか?
君と出会った日もこんな青空だったよね
青色に溶けてしまいそうな君を
捕まえたくなったんだ
始めて喧嘩した日も青空だったっけ
憎らしいほどの青色に
切なさだけしか覚えなかった
そして君が涙と共に旅立っていったあの日
青空の中に浮かぶ鉄の塊と白い線を
恨めしく思った
君ほど青色の似合う人はいなかったのに
僕に青色を好きにさせたのは君なのに
なんで僕を置いていってしまうのか
青空を見るたびに祈るよ
君の未来に幸多からんことを
同じ青空の下で笑ってくれているといいな