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私のオネエちゃん

第6章 仲直り



コンコン(ノックする音)


真子「…お兄ちゃん」

恭平「…何」

真子「お風呂…上がったよ…」

恭平「わかった」

真子「…」



いつもなら
真子が部屋を訪ねた時は
勉強をしていても着替えをしていても
何をしていても
すぐ出て来て顔を見せてくれたのに今は
それすら
してくれなかった



真子「…おやすみなさい」

恭平「…」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



由美子「おはよう」

真子「…お兄ちゃんは?」

由美子「恭平ならもう、かなり前に出た
わよ」

真子「…そうですか」

由美子「恭平と何かあった?」

真子「ううん、別に…」

由美子「そう」

真子「…」



モヤモヤした気持ち
誰かに話したい、相談したい
でも現段階では誰にも相談する事が出来
なかった



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



幸「真子、あのさ…」

真子「…」

幸「真子…」



恭平の事
相談出来る唯一の相手、幸
幸になら何でも話せて何でも相談出来た
でも今は…今はまだ以前のように
話す事は
出来なかった


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