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嘘х恋

第9章 決心。



ひとつ深い呼吸をして

扉を開く。

―――――――


『…ミケ…』




「葵くん…」



あの桜の日から…

いや、もっとずっと前から。

僕の脳裏に焼付いたミケの顔は、

どうしたって消えるもんなんかじゃない。

あなたが僕に彼を重ねていることを知って、

僕は…
ミケから逃げたんだ。


自分の気持ちから…。






決着は

僕自身が、つけなければいけない。


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