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嘘х恋

第10章 本能。




『…ん 』

目覚めたら、
大きな窓辺 に あなたがいて

華奢な指でティーカップを揺らす


色素の薄い瞳が僕を居抜くと
ゆるやかな弧を描く唇から聞こえるのは


「おはよう」


優しい愛しいあなたの声



この瞬間

僕は何度だって恋に墜ちるんだ…


なぜかなんてわからない。

どんなに目を背けたって、

どんなに忘れようとしたって、


一目あなたを見ると、

僕は簡単に
溺れてしまう。



これが
本能ってやつなのかな…?


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