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あたしは被害者

第4章 お友達

その視線の先には、

野球部の朝練を笑顔で
見ていた
エリの姿があった。


あたしはしほりの表情に
気づき、

達也やエリに
気づかれないように

しほりと苦笑いし合った。



「さいあく。

うちら、
もう行くね?

うちら邪魔だし、
教室でね!」



しほりを中心に、
女子の団体が

あたしらを追い越して
手をふって去っていく。


うちら邪魔だし


しほりはわざと
この言葉を大声で言ってくれた


にもかかわらず、

エリは野球部の可愛い
後輩に夢中だった。


邪魔なんだよ……

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