あたしは被害者
第5章 ママ
「とにかく早く出よう」
達也はそう言って
あたしの腕を
早歩きでひっぱる。
ママの携帯、
ロックかかってて
開かないようになってるけど、
ロックを解く
四桁の数字だって
あたしは知ってる。
ママの彼氏も
あたしは知ってる。
あの
メガネをかけて
天然パーマの人でしょう?
太ってはいないけど
なんかきもいやつ。
あとね?ママ。
あたし、こんなことも
知ってる。
あたしの朝も昼も夜も
ご飯を作らないで
何日も帰って来ない日、
よくあるでしょ?
そーゆー日に、
天パーきも男の家
泊まってるんでしょ?
旅行にも行ったんだよねー。
知ってるから。
達也はそう言って
あたしの腕を
早歩きでひっぱる。
ママの携帯、
ロックかかってて
開かないようになってるけど、
ロックを解く
四桁の数字だって
あたしは知ってる。
ママの彼氏も
あたしは知ってる。
あの
メガネをかけて
天然パーマの人でしょう?
太ってはいないけど
なんかきもいやつ。
あとね?ママ。
あたし、こんなことも
知ってる。
あたしの朝も昼も夜も
ご飯を作らないで
何日も帰って来ない日、
よくあるでしょ?
そーゆー日に、
天パーきも男の家
泊まってるんでしょ?
旅行にも行ったんだよねー。
知ってるから。