大人の恋は、慎重に。
第8章 Ⅷ
正直…
疲れる。
『はぁ…』
「幸せ、逃げちゃうよ?」
『!!!!』
「こんばんは。」
『真中さん!?』
「はい、真中です(笑)」
『ななななんで?!』
「んー。夏帆ちゃんに会いに?
なんてね(笑)たまたまこっちで商談があってさ、
あー夏帆ちゃんの会社だーって歩いてたら、ばったり偶然これって運命!?みたいな」
『え…なんか気持ち悪い…』
「そんな真顔で!
はぁ…もぅ。聞いたの、麻理ちゃんに。
商談はほんとだし逢いたかったのもほんと。だから麻理ちゃんに偶然装って逢いたいから、夏帆ちゃんが上がったら教えてってメールしといたの。納得?」
『なるほど…
回りくどいですね。』
「うわー現実的ー!
女の子ってこーゆうの好きくない?」
『それは、せいぜい25くらいまでですよ。女の子って歳じゃありませんから。』