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『硫、、
ゆきくんって…
あの時の　`ゆきちゃん' ??』

｢へ？ あぁー、ガキんときのこと？

あいつちっこくて可愛かったよなー(笑) 女みてーだし。
姉ちゃんもずっと間違って、ゆきちゃんゆきちゃん言ってたしな(笑) ｣

『う…ん。
全然気付かなかったよ。』

｢だよなぁ。中学入りたてんとき喧嘩して、そっから喋んなくなったけど、高2でまた同じクラスなってさ、
したらあいつめっちゃ大人っぽくなってやんの！
女にもモテまくってっし！
まぁ俺もモテるけどな！
彼女一筋なだけで！｣


『………。』

弟にどや顔されるってどーよ(笑)


｢あいつんち今大変じゃん。
一時期は高校もやめて働くつもりだったみたいだけど…

そんなん後々のこと考えたらさぁー 高校くらい卒業してねーと絶対不利じゃね？

授業料は前払いしてるし、あとは住むとこくらいどーにでもなるっつって、めっちゃ説得したわ。
あいつ頭いーんだか悪いんだか…(笑)｣


『硫…

あんた、いい奴だね…。』













｢きもっ！｣



………ひどい…。