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大人の恋は、慎重に。

第10章 Ⅹ


運転席にすわる田村を横目にそんなことを考えてたら、

「シートベルト…」


私の反応よりもさきに、
ぐっと近付いてきた田村が手を伸す。

『あ、ありがと…』

「ん。」


この男、
いつからこんな優男になったんだ…?


「なに?」

『いや、なんでもない。』


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