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大人の恋は、慎重に。

第16章 Ⅹ-Ⅵ


「夏帆ー!
あんた今日なにたべたい?」

『ふへ?』


ここ最近やる気のないおかずばっか作ってたお母さんの発言に思わず変な声がでる


「まぬけな返事してないで。
ほら、あんた今日誕生日でしょ!」

『あ、』

「三十路記念だし、豪華にしなくちゃね!」


朝から無駄に張り切るお母さん。


いつの間にか20代を終えてしまっていた自分に苦笑してしまう。



今日から30歳。


なんだ。意外となんてことないや。


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