
大人の恋は、慎重に。
第5章 Ⅴ
家に着くと同時に
鳴り響く着信音
゛真中さん ゛
表示された文字に少したじろぐ。
『…はい。』
「迷惑そうな気配が伝わってくるんだけど(笑)」
『そりゃどうもすみません。』
「ははっ〃正直者だね。
そんなとこがいーんだけど。
今は家?」
『そうです。』
「彼は?一緒なの?」
『彼とは?』
「居候くん」
『…あぁ。奴等は居ませんよ。さっきまで足に使われてて、ポイ捨てされて帰ってきたとこです。』
「…ふーん。
仲良くなったんだ。」
『は?誰があんな奴と』
「あんな奴ねぇ。
なんかあったの?」
