
大人の恋は、慎重に。
第6章 Ⅵ
カタカタとキーボードをうつ手は止まらない。
「す、杉並先輩?
なんか最近、前にも増して迫力が…」
『そ?』
「はいぃ…
コーヒー、置いときますね…」
『ありがと』
「…あ、そうだ。
先輩先輩、
あの人とは、どうなったんですか?」
ピタリ。
『あの人?』
「真中さん。一番人気と抜けちゃうんですもん!ビックリしちゃいましたよ!
でもお似合いでしたぁ真中さんイケメンだったし」
『…………なんにもないよ。』
「あやしー(笑)
てか先輩顔に出過ぎです!」
『…。
ほらっ!仕事仕事!』
「はぁい(笑)」
麻理ちゃんめ…。
可愛い顔して目敏いな。
