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背 中

第3章 待 つ


喜んでもらいたかった


褒めてもらいたかった





仕事の帰り

重い荷物を持って

何時のバスに乗るのかも

分からないあなたを



バスが到着するたびに

迎えに行った




あなたが

バスから降りてくるまで

何度でも






重い荷物を持って

あなたに

褒めてもらいたかったんだよ






なのに




どうして






あの日は

バスから

降りてこなかったの?








お母さん




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