16歳に恋する23歳の俺。
第1章 合コン
その日、俺は駅前に乱立する、
学生が集まるチェーン店の居酒屋にいた。
ガヤガヤ騒がしい店内で、
ヤル気なさげに隣に座る友人に話し掛ける。
「おい、お前本当にいいこ来るんだろうなー?
この前最悪だったじゃんか」
「っせーよ、やりもく目当ての大地クン。」
「う、うっせーなぁ…」
それを言われると何も言えない俺。
「だーいじょうぶだって!
前プリクラ見せてもらったら結構みんなイケてたし」
自信満々の友人に、
女のプリクラは信用ならねぇだろ…と
心の中でツッコむ。
光の加減やら修正やらで何度騙され、
何度目を疑ったことか。