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16歳に恋する23歳の俺。

第4章 DV、束縛カレシ







大理石が貼られているロビーを抜けて


外に出るとマンションを見上げた






──────誰かに見られているかもしれない。




そんなことを思いつつ


ただ見ていた。



慧と暮らした1年半、




悲しくて

痛くて



楽しかった





「っ………」





このままここにいると


どうにかなっちゃいそうで、




あたしはカバンを引いて

近くにいたタクシーを捕まえて



とりあえず駅に向かった





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